昨日の精神科実習

松本の村井病院へ出向いての実習でした。指導者看護師さんは、40代後半から50代の方でした。フットワークが素晴らしく、患者さんには笑顔で、ハートを感じる対応をされているので、院内見学のどこの病棟へ行っても患者さんに呼び止められます。
沢山の患者さんに会って、内服薬で幻覚や妄想が改善されている患者さん。また、最近では若い年代で生活適応障害とちょっとしたことでキレたり暴力を振るう方が精神科入院の対象となり、看護師もどう対応して良いのか解らないこともある…と、職員から伺った。看護分野で確立されていない疾患の入院でそのように言われたのだ。
夜勤体制の厳しい中で、休憩が全くと言って良い程の看護師さんの奮闘ぶりには頭が下がった。
人のココロの弱さ、境界線を越えれば精神科疾患だけど、一般的にも境界型の人はいるのだ。
ただ単に脳の機能の障害ばかりでない、人の精神…。精神科の入院患者さんには何十年もの期間、帰宅できない方がいる。自分のことをかばってくれていた母親が亡くなり、兄夫婦が家をやっており、自分に帰る場所がなく入院するしかない女性がいたり、患者さんも高齢化している現状。
精神を病んだ方同士は分かり合えるけれど、社会に出てみれば理解を得ることは難しくなってしまい入院を繰り返している方々。
精神科病院というのは、駆け込み寺的になっているところもあるけれど、そういう場所がないとね。」と指導者看護師さんは言っていた。